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不合格者向け試験対策|1月からやること

この記事の要約

  • 合格者と不合格者の点差が最も大きいのは事例Ⅳ
  • 事例Ⅳは正解を照合しやすく、実力が点数に表れやすい
  • AI添削の普及により、事例Ⅰ〜Ⅲの答案品質は全体として上がる
  • 1月から簿記1級レベルのCVP・NPVを鍛える
  • 事例Ⅰ〜ⅢはAASの解法とAI添削で効率化する

二次試験で不合格だった方が、次の試験へ向けて1月から取り組むべきことを説明します。結論は、事例Ⅳを優先し、簿記1級レベルのCVP・NPVを鍛えることです。

事例Ⅳを優先する理由

X(旧Twitter)上のデータを集計した中小企業診断士サンさんの記事によると、
合格者と不合格者の平均点の差は以下の通りでした。

  • 事例Ⅰ:7.3点
  • 事例Ⅱ:6.7点
  • 事例Ⅲ:3.9点
  • 事例Ⅳ:18.7点

事例Ⅳの点差は、他の事例より大きくなっています。

事例Ⅳは計算問題が中心で、予備校や受験生が正解を照合しやすい科目です。仮に計算問題が全問正解なのに60点だった場合、強い得点調整を疑われ、SNSで問題になりやすいでしょう。そのため、事例Ⅳは実力を比較的素直に点数へ反映しているのではないかと考えています。

AIの普及で事例Ⅰ〜Ⅲの基準は上がる

二次試験は合格率が例年約18%で推移しており、実質的な相対評価と考えられます。AI添削が普及すると、因果関係、文章表現、設問要求のズレを修正しやすくなり、事例Ⅰ〜Ⅲの答案品質は全体として上がります。

これは、箱根駅伝が年々高速化してきたのと同じ構造です。過去の記録を見ると、当時の優勝タイムでも、現在では上位に入れない水準になっています。選手全体が速くなれば、同じタイムの相対的な価値は下がります。

箱根駅伝の過去の優勝タイムと現在のタイムとの比較

診断士試験でも、AIを使う受験生が増えれば、以前と同じ品質の答案では相対的な評価が下がる可能性があります。事例Ⅰ〜Ⅲで大きく失点しない力を作りつつ、実力差が点数に表れやすい事例Ⅳを得点源にすることが重要です。

おすすめの具体的対策:簿記1級問題集

TAC『合格トレーニング 簿記 1 級 工業簿記・原価計算 III』

簿記1級の問題集|TAC よくわかる簿記シリーズ 合格トレーニング 日商簿記1級工業簿記・原価計算III をやってください。

注意

工業簿記・原価計算の合格トレーニングはⅠ・Ⅱ・Ⅲの3冊構成です。
事例Ⅳ対策としておすすめしているのは「Ⅲ」 です。

「工業簿記・原価計算Ⅲ」 を選んでいるか、購入前に必ず確認してください。

第11章 → 第5章 → 第6章

第11章(NPV)、第5・6章(CVP)の順で周回します。近年は運転資本の増減を含むNPVなど、簿記1級の学習が役立つ問題も出題されています。

1月からの学習戦略

  • 一次試験から再スタートする方: 3月末まで事例Ⅳを優先する
  • 一次試験免除の方: 7月末まで事例Ⅳを優先する

学習時間の目安は1日3時間です。1月から始めれば、一次試験後に対策を始める受験生よりも多くの演習時間を確保できます。

事例Ⅰ〜Ⅲは最低限にする

事例Ⅰ〜Ⅲは、オススメ教材で紹介しているAASの解法を使います。

AAS 東京の解法テキスト

AASの解法テキストの手順で令和以降の過去問を30〜60事例解き、AI添削の指摘を反省ノートへ書きます。

学習時間の配分は、次を目安にしてください。

  • 80%:事例Ⅳ対策
  • 20%:事例Ⅰ~Ⅲ

事例Ⅰ〜Ⅲで大きく失点しない力を作り、事例Ⅳを得点源にする戦略です。

最後に

1月から始めれば、事例Ⅳを得点源にするための時間は十分にあります。毎日の演習を積み重ね、計算手順を確実に身につけてください。

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