Skip to content

平成 24 年度(2012 年度)事例 Ⅲ 解答解説 ​

目次は画面右上の「On this page」をタップしてください。

第 1 問(配点 10 点) ​

設問文 ​

X 社から加工部門を分離して創業した C 社の成長要因は何か、100 字以内で述べよ.

回答例(99 字) ​

加工工程を見直し、加工技術を高め、販売品目を絞って少品種多量生産体制をつくり、生産性を向上した。さらにX社以外の食品スーパーへの販売数量を増やし、外食チェーンからも受注を獲得して販路を拡大したため。

解説 ​

この問題の着眼点 ​

問われているのは、創業からこれまでの成長の理由です。 生産性を高めたこと+販路を広げたこと の二つから、100字で説明します。第1問ですが、現在の強み・弱みを列挙する問題ではありません。

生産の改善と販売の拡大をつなぐ ​

与件文のどこを見るか ​
  • 第1段落: 加工工程の見直し、加工技術の向上 、 販売品目を絞って少品種多量生産体制 、 X社以外の食品スーパーへの販売数量を増加 、 外食チェーンからの受注にも成功 とあります。社内の生産性向上と社外への販売拡大を組み合わせます。
工程・技術と品目の絞り込みで、生産性を高めた ​

C社はX社の加工部門を引き継いだ後、そのままの方法で生産を続けたわけではありません。工程を見直し、加工技術を高めて、生産性を改善しました。さらに販売品目を絞り、 少品種多量生産に適した体制 をつくっています。

品種が少なければ、同じ製品をまとまった量で加工しやすくなります。工程や技術の改善に品目の絞り込みを重ねたことが、生産性の向上につながったと読みます。「技術がある」という資源の名前で止めず、 何を変えて、どのような成果を得たか を書きます。

X社から出発し、取引先を広げた ​

生産性が上がるだけでは、販売数量の拡大までは説明できません。第1段落の そして 以降には、X社以外の食品スーパーへの販売拡大と、その後の外食チェーンからの受注があります。 生産面の改善と販路拡大を両輪にした ことが、成長の説明になります。

後の第2問では、多品種少量の製品も扱うようになった現在の問題を考えます。ここでは、その問題の改善策を先取りせず、成長をもたらした過去の取り組みに絞ります。

成長の理由を100字で答案化する ​

答案の骨格は、 工程・技術・品目構成の改善→生産性向上+販路拡大→成長 です。前半に工程見直し・加工技術向上・少品種多量生産、後半にX社以外のスーパーと外食チェーンへの販売拡大を置きます。 生産と販売の二つの説明を確保してから 、個々の表現を短く整えましょう。


公的資料から持ち帰る知識と類題 ​

独立行政法人中小企業基盤整備機構のJ-Net21にある経営ハンドブック「商品開発・市場開拓のための基本方針」は、強みを棚卸しし、限られた経営資源を顧客・商品・商圏・販路へ選択集中する考え方について示しています。本問では、「既存の強みを顧客ニーズへ結び付け、新規顧客・販路と付加価値の拡大を検討すること」を2012年度事例IIIの与件事実と設問要求へ当てはめます。

公的資料の判断軸本問への当てはめ答案上の注意
既存の強みを顧客ニーズへ結び付け、新規顧客・販路と付加価値の拡大を検討すること成長要因と取引先分散を、与件の事実と設問要求に対応させる販路開拓という一般論で終わらず、誰に何の能力をどの提供方法で訴求するかを書く

類題は、2023年度事例III第4問です。

  • 共通点:どちらも、与件の生産・技術上の事実を、成長要因の判断へ変換する点が共通します。
  • 相違点:本問は「成長要因→取引先分散→QCD・成長への効果」を中心に問うのに対し、類題は「既存顧客ニーズと自社能力を結ぶ自社企画製品の開発」を中心に問います。要求と制約が異なるため、類題の施策をそのまま移さず、本問の与件で取捨選択します。

出典:中小企業基盤整備機構 J-Net21経営ハンドブック「商品開発・市場開拓のための基本方針」(強みを棚卸しし、限られた経営資源を顧客・商品・商圏・販路へ選択集中する考え方)

この公的資料と類題は理解を補助するものであり、当該年度の公式解答や採点基準ではありません。答案では2012年度の与件事実を主根拠にします。

第 2 問(配点 20 点) ​

設問文 ​

C 社は創業から 20 年以上が経過し、顧客や新製品の増加に伴いさらなる変革が必要となっている。図 1 ~図 3 等を参考に、C 社が直面している課題とその具体的改善策を 140 字以内で述べよ.

回答例(126 字) ​

全品ほぼ同一ロットを改め、実需と在庫に応じて少量品を小ロット化し、多量品は適時補充できるよう短周期で計画を更新する。衛生上必要な洗浄・消毒の手順を標準化して教育し、肉種・部位の加工順と事前準備を工夫して切替時間のばらつきを減らし、過剰在庫と欠品を防ぐ。

解説 ​

この問題の着眼点 ​

製品ごとの販売量が違うのに、ほぼ同じ量をまとめて作っていることが問題です。 需要に合う生産・在庫管理 と、それを可能にする 切替作業の改善 を、課題と具体策の組で140字にまとめます。

図表から、需要と作り方のずれを読む ​

与件文のどこを見るか ​
  • 第4段落: 食品スーパー向け製品の販売は少品種多量で、外食チェーン向けは多品種少量 とあります。図1と合わせ、製品別に必要な生産量が違うと読みます。
  • 第5段落: 各営業担当が各顧客への販売数量を予測 、 製品在庫との調整を図って見込み生産 とあります。注文が未確定の段階で翌月計画をつくっています。
  • 第6段落: その作業には約 1 時間を要する 、 作業者によってその方法が異なり 、 全製品ほぼ同じロットサイズ 、 欠品によって受注に対応できない とあります。需要に合うロット設計と、切替作業の改善を一緒に考えます。
図1で販売量、図2・図3で補充と出荷の速度を見る ​

図1では、S1など販売量の大きい製品がある一方、外食チェーン向けには販売量の小さい製品が多数あります。同じロットを採用すれば、売れる速度が遅い製品ほど在庫として残りやすくなります。

図2・図3の破線は生産累計数、実線は出荷累計数です。 生産累計の階段の高さが1回の生産量 を表します。S1は約20万パックずつ繰り返し生産していますが、D2も1回の増加は約20万パックです。D2は出荷の増え方が緩やかなため、生産後の在庫が長く残る様子を読み取れます。

両線の縦の開きは、累計生産と累計出荷の差です。その開きと出荷の速度から、補充量が需要に合っているかを考えます。与件には欠品も明記されているので、 在庫が多い製品と、必要なときに足りない製品が併存 していると捉えます。販売量の大きさだけで、利益の大きさまで判断しないことも大切です。

製品ごとのロットと、計画を見直す間隔を変える ​

月次予測を一度立てるだけでなく、受注と実在庫を確認しながら、週次・日次など短い間隔で生産計画を調整します。売れ行きに応じてロット、補充の基準となる発注点、安全在庫を設定し、 必要な製品を必要な時期に補充する 管理へ変えます。

ただし、小ロット化だけでは切替回数が増えます。C社が大きなロットを選ぶ背景には、洗浄・消毒に長い時間がかかる事情があります。作り方の改善も同時に書く必要があります。

衛生条件を守り、洗浄作業のばらつきを減らす ​

切替時は約1時間、終業時の清掃・分解洗浄等は約2時間です。これらを混同せず、まず作業者ごとに異なる方法をそろえます。準備、役割分担、手順、必要な条件と時間を標準化し、教育によって安定して実行できる状態にします。

目指すのは、 衛生条件を維持しながら、準備の重複や手待ちを減らす ことです。必要な洗浄・消毒を省くのではなく、無駄とばらつきを減らして切替をしやすくし、製品別ロットの運用につなげます。

課題と改善策を140字で答案化する ​

答案の骨格は、次の論点を設問の要求に沿って組み立てることです。

販売量と無関係な同一ロットが過剰在庫・欠品を招くため、品種別の実需と在庫に応じてロットと補充を見直す。洗浄・消毒は省略せず、標準化・教育と加工順・事前準備によって切替負担を減らす。


公的資料から持ち帰る知識と類題 ​

独立行政法人中小企業基盤整備機構のJ-Net21にある「ムダのない段取り改善の方法について教えてください。」は、内段取りの外段取り化、手順標準化、継続改善によって切替時間を短縮する方法について示しています。本問では、「工程・受注・在庫の情報を可視化して共有し、標準化した運用と改善へ使うこと」を2012年度事例IIIの与件事実と設問要求へ当てはめます。

公的資料の判断軸本問への当てはめ答案上の注意
工程・受注・在庫の情報を可視化して共有し、標準化した運用と改善へ使うこと需要と生産の同期化と段取り時間短縮を、与件の事実と設問要求に対応させるIT導入だけで終わらず、誰が、いつ、どの情報を更新し、何を判断するかを書く

類題は、2024年度事例III第3問です。

  • 共通点:どちらも、与件の生産・技術上の事実を、需要と生産の同期化の判断へ変換する点が共通します。
  • 相違点:本問は「需要と生産の同期化→段取り時間短縮→QCD・成長への効果」を中心に問うのに対し、類題は「短納期に対応する生産計画と工程統制」を中心に問います。要求と制約が異なるため、類題の施策をそのまま移さず、本問の与件で取捨選択します。

出典:中小企業基盤整備機構 J-Net21「ムダのない段取り改善の方法について教えてください。」(内段取りの外段取り化、手順標準化、継続改善によって切替時間を短縮する方法)

この公的資料と類題は理解を補助するものであり、当該年度の公式解答や採点基準ではありません。答案では2012年度の与件事実を主根拠にします。

第 3 問(配点 40 点) ​

設問文 ​

C 社では新規事業として外食チェーン Y 社との取引を検討している。その計画について以下の設問に答えよ.

(設問 1) ​

Y 社から要求されるセントラルキッチンとしての機能を備えるため、C 社ではどのような対応が必要か、120 字以内で述べよ.

(設問 2) ​

Y 社の要求に応じたセントラルキッチン機能を果たすため、C 社の日常業務上どのような情報が必要になるか、100 字以内で挙げよ.

回答例(110,100 字) ​

【設問1】集中仕入と加工設備を整え、牛肉のスライス・味付け・野菜カットを盛付け前まで集中加工する。国産牛の個体番号を製品・出荷先へ紐付け、前日受注・翌日全店直送の生産計画・処理能力・物流・衛生を一元管理し、品質・コスト差を抑える。 【設問2】店別注文量・納品先・時刻と前日発注・翌日全店直送の情報が必要。献立別加工仕様、仕入ロット別製品、製品別国産牛個体番号、原料・製品間加工履歴、日次品目別生産計画、原料・製品在庫、衛生・品質の情報も必要。

解説 ​

この問題の着眼点 ​

Y社の要望は、牛肉を加工して納めるだけではありません。 集中仕入・加工、個体管理、翌日全店直送 を一つの仕組みとして動かす必要があります。設問1は対応体制を120字、設問2は日々管理する情報を100字で答えます。

Y社の要求を、体制と情報へ分ける ​

与件文のどこを見るか ​
  • 第8段落: 品質とコストのばらつき 、 集中仕入、集中加工となるセントラルキッチン化 とあります。Y社が委託によって解決したい問題です。
  • 第9段落: 牛肉のスライス、味付け、野菜のカット 、 個体管理すること 、 前日発注・翌日全店直接配送 とあります。C社が新たに満たすべき具体的な要求です。
店舗ごとのばらつきを、集中加工で抑える ​

第8段落の そこで は、品質・コストのばらつきからセントラルキッチン化へ移る接続です。Y社は各店で異なる加工を集約し、品質とコストをそろえようとしています。C社には、 盛り付け前までの事前加工 を安定して担う役割が期待されています。

さらに、国産牛の個体管理と前日発注・翌日全店直接配送も要求されています。加工設備だけを整えても、原料の追跡や納品ができなければ受託機能は完成しません。

設問1では仕組み、設問2では動かすための情報を書く ​
設問答える内容答案に置く要素
設問1何をできる体制にするか集中加工、個体管理、翌日配送を支える生産・物流・衛生の管理
設問2日々何を把握するか店別受注・仕様、日次計画・在庫、個体・加工履歴、品質・配送情報

体制をつくる説明と情報名の列挙を混ぜないようにします。C社は対応可能か検討中なので、要求されている機能が既に備わっているとはせず、不足を埋める方向で考えます。

Y社対応を設問ごとに答案化する ​

答案の骨格は、 Y社の要求→集中加工・追跡・翌日配送の体制→日々の受注・生産・品質・配送情報 です。設問1で実現する仕組みを決め、その仕組みを動かすのに必要な情報を設問2へ対応させます。具体的な字数配分と情報の選び方は、各設問で確認します。


公的資料から持ち帰る知識と類題 ​

独立行政法人中小企業基盤整備機構のJ-Net21にある「第2回 工場における重要な機能」は、顧客の品種・数量・品質・価格・納期を満たす生産計画を作り、現場へ展開する考え方について示しています。本問では、「製造業の経営力向上では、需要情報、技能、デジタル技術、経営資源の組合せを具体的な業務改善へ落とすこと」を2012年度事例IIIの与件事実と設問要求へ当てはめます。また、「食品製造業向けの有効なクレーム対応方法はありますか?」は、クレームから根本原因と履歴を遡り、是正・再発防止とトレーサビリティへつなげる方法を補う資料として併記します。

公的資料の判断軸本問への当てはめ答案上の注意
製造業の経営力向上では、需要情報、技能、デジタル技術、経営資源の組合せを具体的な業務改善へ落とすことセントラルキッチン機能とトレーサビリティを、与件の事実と設問要求に対応させる効率化・標準化という抽象語で終わらず、対象工程、現状の制約、変更する条件とQCD効果を書く

類題は、2024年度事例III第2問です。

  • 共通点:どちらも、与件の生産・技術上の事実を、セントラルキッチン機能の判断へ変換する点が共通します。
  • 相違点:本問は「セントラルキッチン機能→トレーサビリティ→QCD・成長への効果」を中心に問うのに対し、類題は「工程のムダと制約を特定し、生産能力を高める工程改善」を中心に問います。要求と制約が異なるため、類題の施策をそのまま移さず、本問の与件で取捨選択します。

出典:中小企業基盤整備機構 J-Net21「第2回 工場における重要な機能」(顧客の品種・数量・品質・価格・納期を満たす生産計画を作り、現場へ展開する考え方) / 中小企業基盤整備機構 J-Net21「食品製造業向けの有効なクレーム対応方法はありますか?」(クレームから根本原因と履歴を遡り、是正・再発防止とトレーサビリティへつなげる方法)

この公的資料と類題は理解を補助するものであり、当該年度の公式解答や採点基準ではありません。答案では2012年度の与件事実を主根拠にします。

第 4 問(配点 30 点) ​

設問文 ​

C 社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、既存顧客からの製品単価引き下げ要求もある。これを克服し収益性を高めるため、Y 社との新規取引以外で、C 社にとって実現性の高い提案を、中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、140 字以内で述べよ.

回答例(137 字) ​

営業・企画部が既存スーパー等の需要を捉え、食肉加工技術による下処理済み食材を少数品目で試販し、反応に応じ仕様と販売量を調整する。顧客の調理負担を減らす価値で単価を確保し、採算の良い製品へ設備・人員を配分するとともに、原料・規格の共通化と歩留まり・作業効率改善で利益を高める。

解説 ​

この問題の着眼点 ​

Y社との取引を除き、既存の経営資源を使って収益を改善する方策を140字で答えます。 どの製品・顧客で利益を得るか と、 どの費用や在庫を減らすか の両面を考えます。

売上だけでなく、採算のよい仕事へ変える ​

与件文のどこを見るか ​
  • 第2段落: 販売数量はほぼ横ばい 、 減少傾向 とあります。販売量の拡大だけに頼りにくい状況です。
  • 第3段落: 営業部員がつかんだ顧客の製品ニーズを製品企画部で新製品として企画 とあります。既存の顧客接点と製品企画の連携を使えます。
  • 第5段落: 原材料費と人件費の割合が大きい 、 一層の製品単価引き下げ要請 とあります。売価と原価の両面から採算を考えます。
  • 第6段落: 製品品種切り替え時の洗浄などの時間が長い 、 全製品ほぼ同じロットサイズ とあります。加工時間と在庫の負担を見直す根拠です。
製品・顧客別に、売価と必要な費用を比べる ​

スーパー向けは横ばい、外食チェーン向けは減少傾向で、さらに単価引下げを求められています。販売量を増やすだけでは、加工や在庫の負担も増え、収益が改善しない可能性があります。

そこで、 製品・顧客別の売価、材料費、加工時間、在庫費 を把握します。図1の販売量の大きさだけでは利益は分からないため、まず採算を確かめ、高収益の仕事へ設備・人員を重点配分します。

顧客の要望と、採算が取れる条件をすり合わせる ​

営業が顧客ニーズをつかみ、製品企画部と連携する仕組みは既にあります。この資源を使い、必要な品質・加工の価値を提案しつつ、 規格・原料の共通化、最低ロット、価格などの受注条件 を顧客と見直します。

小口で複雑な加工を同じ価格で引き受ければ、負担だけが大きくなります。かといって、大量発注を一律に求めると顧客の需要に合いません。顧客が求める価値を保ちながら、加工しやすい仕様や採算の取れる条件へ調整することが重要です。

材料・作業・在庫の負担を減らす ​

原材料費が大きいので、原料の使い方と歩留まりを改善します。人件費については、既に専用機化を進めていることを踏まえ、洗浄作業の標準化や段取り短縮で無駄な作業時間を減らします。製品別のロット見直しは、在庫費の抑制にもつながります。

第2問と共通する改善策でも、ここでは 原価・在庫の削減と付加価値に見合う単価の確保 という収益への効果を明示します。新たなY社事業に頼らず、既存の設備・技術・顧客接点を使って利益を残す考え方です。

収益改善策を140字で答案化する ​

答案の骨格は、次の論点を設問の要求に沿って組み立てることです。

既存設備と技術を使い、少数品目を既存顧客で試して負荷を抑える。試販後は売れ行きや要望を仕様・販売量へ反映し、顧客の作業削減価値と、原料費・人件費の改善を合わせて利益につなげる。


公的資料から持ち帰る知識と類題 ​

独立行政法人中小企業基盤整備機構のJ-Net21にある経営ハンドブック「コスト削減の仕方」は、活動別・製品別の間接コストまで可視化し、ムダ・ムラ・ムリを特定して削減する方法について示しています。本問では、「製品別原価や経営状態を可視化し、標準化した業務と数値根拠を改善・価格判断へ使うこと」を2012年度事例IIIの与件事実と設問要求へ当てはめます。

公的資料の判断軸本問への当てはめ答案上の注意
製品別原価や経営状態を可視化し、標準化した業務と数値根拠を改善・価格判断へ使うこと製品ミックスと高付加価値化を、与件の事実と設問要求に対応させる原価低減という結果だけでなく、対象費目、発生原因、把握方法、改善策を対応させる

類題は、2024年度事例III第4問です。

  • 共通点:どちらも、与件の生産・技術上の事実を、製品ミックスの判断へ変換する点が共通します。
  • 相違点:本問は「製品ミックス→高付加価値化→QCD・成長への効果」を中心に問うのに対し、類題は「製品別原価を把握し、価格交渉の根拠を整える社内対策」を中心に問います。要求と制約が異なるため、類題の施策をそのまま移さず、本問の与件で取捨選択します。

出典:中小企業基盤整備機構 J-Net21経営ハンドブック「コスト削減の仕方」(活動別・製品別の間接コストまで可視化し、ムダ・ムラ・ムリを特定して削減する方法)

この公的資料と類題は理解を補助するものであり、当該年度の公式解答や採点基準ではありません。答案では2012年度の与件事実を主根拠にします。

© 2024 AIで中小企業診断士二次試験 | All Rights Reserved